シロノセンダングサ 2014月6月8日         撮影:沖縄県中頭郡北中城   沖縄諸島全域にある北米原産の雑草

繁殖力が爆発的なこのセンダングサを宮古島では販売するサイトが見られました。名前も少しかっこいい「ビデンスピローサ」加工して出すのかそのまま販売するのかは不明。花の黄色い部分は芳香があります。いつもどこか花びらが欠けてる印象です。もともと名称がハイアワユキセンダングサかタチアワユキセンダングサと分類されていたのが統一しようということでシロノセンダングサで落ち着いたようです。種が針のようでケガするまではいかなくとも衣類、靴にあちこちひっつくので「ひっつき虫」とも呼ばれています。天ぷら(もちろん葉っぱの部分)にするとクセがなくおいしいそうです、筆者は未経験。植物は種に栄養があるのでこの草の種子に何らかの健康に有効な成分でもあれば誰でも採取すると思います。   

ゴーヤー、  実と花  撮影:中頭郡北中城村   2014年7月1日

以前は沖縄以外の他府県で苦瓜(にがうり)と呼ばれたウリ類も今では全国的に夏場は当たり前のようにスーパーの野菜コーナーで販売されてます、大阪に定住する県出身者の友人がそう言っていたのは17年ぐらい前でした。寒い地方、北陸や東北でも真夏なら栽培してるところもあるんじゃないでしょうか。すぐに生えるので天然の日除けのカーテンになります。メジャーな夏の野菜になるまではゴーヤーを割った中身のフカフカした部分や種は地元では捨ててましたが注目を浴びたこの野菜は種にチャランチンエキスといって体内の脂肪を分解する成分が入っているそうです。なかなか種だけ取り出す習慣がついてなかったのでいざそうやろうとしても視点を変えて種取りに精を出しづらいと感じる面もあります。フランチャイズ弁当屋ではゴーヤーがよく出荷する時期に期間限定でゴーヤー弁当を販売してます。ゴーヤーにも種類があるようでアバシーゴーヤーといって表面のブツブツがあらく色がどことなく白っぽいタイプもあります。サラダや漬物に使う場合もありますが大体はコンビーフハッシュの卵を混ぜた炒め物が一般的。人によってはシーチキンじゃないといけない、と主張する具の違いを強調します、好きずきですが。

イヌビユ  2014年6月28日 中頭郡北中城村

前回、イヌゲイトウと書きましたが本日の29日、書き間違えましたので訂正します。アオゲイトウというのとイヌビワを混同してイヌゲイトウにしてました。アオゲイトウは現時点で確認できておりません。よく道のはざまにちょこっと生える雑草ですが雑草は根強い意味での表現によく使われますが実際は生えやすく枯れやすいのが難点だと思います。実際管理人の玄関そばにたてに10センチ伸びて今日はこれ撮ろうかと思ったらたまたま強風に吹かれすぐしぼんでしまいました。写真はもうちょっと大きい歩道で撮りました。他の草と混じってアスファルトの割れ目から生育するこのイヌゲイトウ、ネットで調べてみても存在感が乏しいのか表示があまりなかったですが県内専門家の本によると草自体はクセがなくておいしく食べられるようです。写ってるのはあちこち喰われた形跡がありこれを取ろうとは思いませんが生えたての若芽なら味噌汁の具になりそうです。植物名で「イヌなんとか」とつくとつまらない、面白味がないと人間様からけなされがちですが何が脚光を浴びるかわからない世の中ですので植物のネーミングにも少し楽しげなつけ方をしてもらいたいもんです。

シナガワハギ  2014年6月15日 撮影:中頭郡西原町

空き地によく見かける黄色い花ですがムカシヨモギ系やアレチノギク系と一緒になって繁殖する草木です。ユーラシア大陸からの外来種だそうで歴史的には江戸時代、東京の品川でよく発見されたので「品川はぎ」と地名がそのまま名前の由来になってます。スイートグラスというマメ科と同属腫で嗅いだら甘い匂いがするとのことですが管理人が見るときは大抵、風が吹いてるときが多く甘い香りがしませんでした、再度近寄って香りを経験したいものです。独断なのか草花の様子がセイタカアワダチソウと生け花や盛り花でよく使われるソリダコと似た感じがするのは管理人一人がそう感じるのか、なんとなく似た雰囲気の縦長に伸びる植物。血栓系疾患の予防に使われるワーファリンの原材料だそうです。

ヤコウカ、ヤコウボク   2014年6月30日  撮影:中頭郡北中城村

夜香花、あるいは夜香木というぐらいですから夜咲くイメージですが写真のはたまたま午後花が開いていたので写しました。開花日数が長いのか一度摘んで3~4日ぐらいはもちました。花が時間によって閉じたり写真のように開いたりするので珍しい咲き方をします。地元の図鑑では10メートル先まで芳香を放つとありますが花自体が少ないとそうでもない、匂いはなんとなくベビーパウダーのような香りです。アメリカ原産で2メートルまでは伸びる木です。そんなに大木でなくとも他の大木の合間、合間に存在をちらつかせるような生え方をします。実が青いころはまだ見てませんが実になると以前に載せたツル系のリュウキュウボタンヅルのつぼみのような形の白い丸みが実が熟した状態なようです。ボタンヅルがどの木にもまたがるものだから、てっきり「ヤコウカの上に乗っかったボタンヅルのつぼみだ」と納得してましたが実はこの木の実だったのを認識します。

クヮンソウ(あきのわすれぐさ) 2014年7月6日 那覇市おもろまちで撮影

他のシロノセンダングサやマメ科の草花に混じってますが今回はこのオレンジ色のユリ科の植物。正式名は「ノカンゾウ」で九州から沖縄県で自生。県内のある公民館施設で無料でクヮンソウの鉢を分けて提供していた人の話では宿根がすぐひろがるそうです。見た目はオレンジ色のゆりでヒメユリというユリに非常に似てますが葉っぱがまるで違い、ヒメユリは文字とおりテッポウユリと葉の生え方が同じであるのに対し、クヮンソウはヤブランやオリズルランのような花が生える茎とは別個に地面から一本一本生えるので同じユリ科でもすぐに区別できます。わりと調理に使える草花で花をお浸しに使うとか葉を肉料理に混ぜるのか県内の道の駅で2~3センチに切った乾燥葉が販売されてます。しかしなんといってもこの植物は睡眠誘導作用がある点です。県内の製茶会社がこの草を乾燥加工し、ティバッグで各スーパーに出しています。企業によってはこの草のエキスを粒にしてる県内の健康食品も数件あります。薬とは違いハーブの一種になると思うのですが難点としてはついつい寝過ごす傾向にあるんじゃないか、翌朝ゆっくりの場合以外は飲まないほうがいいような地元のやすらぎハーブ。